2016 メディア掲載


2016年 "International Hat's Art Competition Chazelles-sur-Lyon" について、繊研新聞に記事が掲載されました。


▼繊研新聞 2016/7/8
〈寄稿〉
 帽子、コスチュームデザイナーでスタジオ・ヒラノ・キョウト・ジャポンの平野徳太郎代表=写真=に、今年5月21日フランス・リヨンで開かれたインターナショナル帽子コンクールの状況を寄稿してもらった。日本人、特に若い世代の活躍が目覚しい点に注目してほしいという。

国際帽子コンクールで日本人活躍

 フランスで国際的な帽子コンクールは2大会ある。リヨンと南西部のコサッドで開かれる。2年ごとに開かれるリヨン帽子博物館の第11階インターナショナル帽子コンクールの授賞式、ショー、パーティーが5月にあった。テーマは「リボン」。欧州、日本、韓国、米国、カナダ、オーストラリアの世界17カ国から121点を受け付け、審査員は92点を展示会用に選び、テーマに沿っているか、きちんと作られ、ちゃんとかぶれるかを軸に33点をショー用に選出、11点が受賞した。

若い世代が数多く育つ

 受賞作品のうち、日本人は5人を占めた。1位のステファン・ジョーンズ賞には石川なおこ氏で、技術力がすばらしい。技術力賞はトーマス舞氏。ベストコンセプト賞の村山京子氏はパリ在住で丹後の藤布を使い日本の伝統を生かした。特別賞の前田よう子氏は熊本在住で、熊本の大変な時期に入賞。もう1人の特別賞、札幌在住の加藤節子氏はパッチワークの技術を駆使して5度目の入賞となった。ショーに選ばれた33点のうち日本人は12人。フェルト帽体が手作業で作られていた時代を再現した場所で開かれた。
 入賞、ショーをとってみても日本人の躍進はすごいものである。スタジオ・ヒラノ・キョウト・ジャポンの卒業生、在校生がショーに多く選ばれた。クチュールの技法を使いやすくした「ヌーベルオートモード」を取り入れた作品が目立った。ヌーベルオートモードに関心を持つプロの帽子デザイナーがオーストラリアから修得に来ている。
 ショーに選ばれた藤原咲子さんは昨年コサッドのコンクールでサンキャトリーヌ部門1位となった。同じくショーに出た日爪ノブキ氏など、次世代の若い世代が多く育っており、帽子業界はこうしたデザイナーに注目すべきだ。五輪と同じで世界のコンクールに入賞、入選した人に拍手を送りたい。
 日本人の活躍があり、在リヨン領事事務所副領事の江頭海咲氏が表彰式に出席して花を添えた。





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藤原咲子。大阪在住。1993年生まれ。 国際帽子コンテストに挑戦し経験を積みながら、デイリーユースの帽子をクリエイトしている。