2015 メディア掲載


2015年夏 仏コサッドインターナショナル帽子コンテストでの受賞を経て、たくさんのメディアに掲載いただきました。

▼The HAT magazine  Issue 66
世界で唯一の帽子専門誌。
 


▼繊研新聞 2015/8/24
●仏の国際帽子コンクールで受賞
   寺沢富美さん、藤原咲子さん

フランスの帽子産地、コサッドで7月に開かれた「第23回コサッド・セッフォン帽子フェスティバル」のインターナショナル帽子コンクールで、2人の日本人女性が受賞した。ともにスタジオ・ヒラノ・キョウト・ジャポン(京都市、平野徳太郎代表)に所属するクリエイター。クリスティン・ソブレ審査委員長は、「国際色豊かな受賞者で構成された」と評した。
 一般の部で3位になった寺沢富美さんは、同コンクールで3回目の受賞。今回の作品は3Dをテーマとし、どの角度から見ても形が違う視覚的な面白さを表現した。素材はシゾールとパラブンタル。繊細さと大胆さを表現した技術の高さが評価された。「作品が評価されるのは大変うれしい」と話す。
 サントキャトリーヌ(フランス・クチュール業界の祭り)部門は、藤原咲子さんが夕首相に輝いた。同部門の日本人の受賞は初めてという。作品はティンカーベルをテーマに、帽子本体を麦、妖精の羽をシナマイで表現。きもの地で作った花の装飾をアクセントにした。藤原さんは大学生で、同スタジオに入ってまだ1年。


 平野代表は「賞を取るだけではなく、ビジネスでの成功に生かしてほしい」と期待している。



▼大阪大学NewsLetter 2015年12月29日

フランス・帽子コンテスト優秀賞受賞
海外にも通じる帽子デザイナーを目指して
2015年7月、フランスで開かれた国際帽子コンテストで、外国語学部の藤原咲子さんの作品が優秀賞に輝いた。大学でドイツ語を学びながら、京都の帽子デザイナースタジオに通ってわずか1年。小さい頃からの帽子への夢を膨らませ、世界へ躍り出た。
▼帽子作りへの秘めた思い
かわいいハンチングをおしゃれにかぶって現れた藤原さん。「自分で作った帽子ですから。うれしくて」
自宅からほど近い、北摂の自然あふれる箕面キャンパスでドイツ語を学んできた。ただ、ずっとひとつの思いを秘めていた。それが帽子だった。「子どものころから洋服や靴には目もくれず、帽子にばかり目がいっていました」。大学受験のときも「第一志望の阪大に落ちたら、専門学校で帽子作りを学ぼう」と思っていたというほど、帽子への思いは強かった。3年になって真剣に就職を考えだしたが、「私の好きなものって何だろう。 改めて自分と向き合ってみたらやっぱり帽子でした」
▼「STUDIO HIRANO」で修業
2014年8月に京都市の帽子デザイナー養成所「STUDIO HIRANO KYOTO JAPON」(平野徳太郎代表)の門をたたく。大学では外国語の習得に苦労し、アルバイトもこなしながら、週1回、通いつづけた。「裁縫道具とミシンを買うところからスタートしました。見るもの触れるもの全てが新しくて」。この1年で10作品ほど仕上げた。「頭の中で思い描いていたものが形になる。手作業なので出来上がった瞬間の達成感はすごいんです」
▼国際舞台で活躍できるセンス
フランス南西部の町、コサッドでのコンテストで見事、優秀賞を得たのは「ティンカーベル」と名付けた作品。ピーターパンなどに登場する妖精の名前だ。「黄色と緑の組み合わせから、何とかアイデアを絞り出してつくりました」。天然草のシナマイで妖精の羽を表現し、着物地で花の装飾をアクセントにした。クラウン(帽子の山の部分)は緑色の麦のブレードを巻いた。「巻いていくうちに崩れ、何度も巻き直して、血豆ができました」というほど、精魂込めて作った。
「世界に認めてもらって光栄ですが、私はようやく基本を学んだところで、これからオリジナルのデザインや形に展開させていく段階。自分で思い描く世界を帽子で表現できるよう、もっと学びたい」。いずれは帽子デザイナーとして独立したいと希望をふくらませる。「作りたいのは、出掛けるのが楽しくなるような帽子」。指導する平野代表は「彼女は国際舞台で活躍できるセンスを持っている」と期待を寄せている。
▼やりたいことを存分に
帽子作りのほか、大学では夏まつり実行委員会やソフトボールのサークルに入るなど活発な学生生活を送っている。「サークルの仲間と過ごした時間が一番の思い出。仲間が応援してくれるのは心強いですね」。最後にこう後輩へエールを送る。「これまで昔に戻りたいと思ったことはないんです。小学、中学、高校、そして大学も、やりきった感があります。だから、後悔しないように、やりたいことを存分にやってほしいです」
●藤原咲子(ふじわら さきこ)
2012年、大阪大学外国語学部入学。「STUDIO HIRANO KYOTO JAPON」(京都市左京区)研究生。帽子界の2大コンテストのひとつ「第23回コサッド・セッフォン帽子フェスティバル・インターナショナル帽子コンクール」セントキャトリーヌ(フランスのファッション業界の祭り)部門で優秀賞受賞。

大阪大学Webページはこちら








2015 箕面市長表敬訪問


2015年9月30日 大阪府箕面市役所にて、倉田哲郎箕面市長へ表敬訪問を行いました。


(左から:平野大さん、平野徳太郎先生、藤原咲子、倉田哲郎箕面市長)

終始和やかなムードで、仏コサッドインターナショナル帽子コンテストでの受賞をご報告しました。
生まれ育った箕面市でこのような市長表彰をいただくことができ、大変光栄に思います。






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箕面市の公式ブログ記事より


フランス コサッド帽子コンクールで優秀賞に輝いた藤原咲子さんに市長表彰!

「素晴らしい感性と創造力の持ち主で語学にも長けており、国際舞台で活躍できる要素を兼ね備えている」恩師の平野徳太郎氏は将来を嘱望。

恩師とともに藤原さん(大阪大学外国語学部ドイツ語専攻4年・大阪大学夏まつり実行委員会OG)が、倉田哲郎箕面市長を表敬訪問し、帽子界の2大コンテストのひとつ「コサッド・セッフォン帽子フェスティバル・インターナショナル帽子コンクール」でのサン・キャトリーヌ部門優秀賞受賞の喜びを報告されました。
 その栄誉を讃え、倉田市長から箕面市長表彰が贈られました

同賞の日本人受賞は初めてで、150人のエントリーの中から藤原さんが見事1位に輝きました。
 作品は、ティンカーベルをテーマに、帽子本体を麦で、妖精の羽を天然草シナマイで表現し、着物地でつくった花の装飾をアクセントに加えたものだそうです。
藤原さんは、元々帽子が好きで、大学受験時に、専門学校に行って帽子をつくることを考え始め「大阪大学を落ちれば専門学校に」と考えていたそうです。
 3回生になり、就職について考えた時「やはり帽子をやりたい」と学校を探しだし、偶然に平野先生のアトリエを見つけてお話を伺い、先生が帽子好きで帽子を作るのが本当に楽しいということが伝わってきて、STUDIO HIRANO KYOTO JAPONで研究生になることをすぐに決めたそうです。
 そして、僅か1年足らずで大賞を受賞されました。

倉田市長は「お話を伺えば伺うほど、この受賞は凄い事ですね。本当におめでとうございます。多くの期待が藤原さんに寄せられていますが、そのプレッシャーを楽しんでこれからも頑張ってください。益々のご活躍を楽しみにしています」と激励し「はい、プレッシャーに負けず、帽子づくりを楽しみたいと思います」と藤原さん。
 藤原さんの新作を楽しみにしています。




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今回の表敬訪問でお世話になりました皆様、ありがとうございました!




2015 ”23émes Estivales du Chapeau CAUSSADE SEPTFONDES”


2015年夏、仏コサッドインターナショナル帽子コンテスト”23émes Estivales du Chapeau CAUSSADE SEPTFONDES”に参加しました。











2014年のサン・キャトリーヌ祭で作成した帽子を元に挑みました。

サン・キャトリーヌ部門に出品。
こちらの作品が1位を受賞しました。

〈Tinker Bell〉Sakiko FUJIWARA

シナマイ(黄色)で妖精の羽根を表現し、着物地で花の装飾をアクセントにしました。
クラウンは緑色の麦ブレード。








 現地の展示の様子













授賞式の様子
左は平野徳太郎先生









帽子作りを学び始めて1年で同コンテストに初挑戦し、受賞できたことは大変な喜びです。

メダル、ディプロム、賞金をいただきました。














フランスの新聞に掲載

Dépêche du Midi
2015.07.19

【昨夜、インターナショナル帽子コンクールのチャンピオンたちが選ばれた】

土曜日にボナイス広場にて行われた第23回帽子フェスティバルのインターナショナル帽子コンクールのショーにおいて、クリスティーヌ・ソブレを審査委員長とするプロフェッショナルによって構成された審査団が様々なカテゴリーからなる15の賞を発表した。

〈受賞者たち〉
一般の部:
1  キャサリン・エレン(オーストラリア)、《アコーディオン》
2  ナタリア・ボリソバ(ロシア)、《サイレーン(人魚)
3  寺沢富美(日本)、《3D
麦部門
優秀賞  メタ・リーフケン(オランダ)、《ヴィジョン》
フェルト部門
優秀賞  マチュー・エリュオンデ(イギリス)、《秋》
フェルトウール部門
優秀賞  アリアンヌ・マリアンヌ(フランス)、《水玉》
造花/羽飾り部門
優秀賞  トレーシー・チャップリン(フランス)、《花と羽飾り》
紳士帽部門
優秀賞  クリステル・ポントワール(フランス)、《ダンディ》
舞台用帽子部門
優秀賞  ソニア・プロエンサ・ロドリゲス(フランス)、《鳩》
サント=キャトリーヌ部門
優秀賞  藤原咲子(日本)、《ティンカー・ベル》
アマチュア部門
優秀賞  ナタリー・エコチエール(フランス)、《渦巻き》
児童部門
優秀賞  サン=アントワーヌ小学校(コサッド)、《Plum Pidou Whoua

ザ・ハット・マガジン特別賞
ウェンディ・ホワイト(オーストラリア)、《フレイム》
コンクール委員会特別賞
ミオ・ギウリア(イギリス)、《A Black and White Twist
審査員特別賞
イザベル・マジテリ(ロンドン)、《爆発》
人気投票1
ナタリア・ボリソバ(ロシア)、《夜の女王》

審査委員長コメント:「国際色豊かな受賞者たち」
金曜日の夜の審議において、帽子をひとつひとつ慎重に検討し、技術と完成度の両面から審査するためにクリスティン・ソブレを審査員長とする国際帽子コンクールの審査団は、コンクールに参加した国々の13人のプロフェッショナルによって構成された:キャロル・デンフォート(イギリス)、ウエ・ゲック(ドイツ)、ペーター・ウェイス、ロバート・デ・グロート(オランダ)、平野大(日本)、スン・ヨン・チャン(韓国)、フロロンス・クレーヌ、イザベル・レイ、ミリアム・ヌブラ、エルザ・ペション、ブリュノ・レジュロン、ティエリー・フレスケ(フランス)。すべてのコンクールの参加作品の発表が終わった後、結果発表の際に、審査員長クリスティン・ソブレは参加作品の技術の高さと独創性を称えつつも、海外から発送されたいくつかの帽子が期限内に着かなかったことを残念だと付け加えた(コサッド帽子協会会長によれば、税関手続きの繁雑も要因であった)。審査の採点後、そして受賞者たちの発表の際に、審査員長クリスティン・ソブレは、「今回のコンクールは、国際色豊かな受賞者たちで構成されていた」と述べた。クリスティン・ソブレは、彼の夫と共にパリで内装の仕事を営んでおり、彼らの会社は、長年帽子フェスティバルのスポンサーでもある。彼女は、職人の世界にとても関心があり、パリ職人組合の中心メンバーでもある。


〈コンフェルリの新メンバー〉

土曜日のお昼近く、ケルシー地方のワイン、そしてパリのモンマルトルのワインのコンフェルリ、乳牛のコンフェルリと共に、帽子クリエイターのスタンドを訪問した後、ティエリー・フレスケを団長とするコサッド・セッフォンの帽子コンフェルリは新たに11人の新メンバーを迎えた。コンフェルリとは、著名な活動や普及に功績のある者、或いは一定の知識や技術を有する者に対して授与される騎士の称号である。


新メンバーたちは、718日より、このコンフェルリを誇りとし、あらゆる機会に於いてコサッドとセッフォンの帽子製作の品質向上に貢献することを誓った。新メンバーは、イレーヌ・ロングビル、フランソワーズ・ユークリッド、ペパ・ラミレス=ジメネス、ベロニク・リオル、ジャッキー・アメル=サレム、平野大、ドミニク・ボワセ、ジェラール・ヘブラー、ミッシェル・ロンチ、アビリオ・フェレイラ、ジャック・ブッディ。彼らは、誓いの証として証明書とメダルを受けとった。

2014 Ste.CATHERINE FESTIVAL


2014年のSTUDIO HIARANO KYOTO JAPON 主催の Ste.CATHERINE FESTIVAL(サン・キャトリーヌ祭)の様子です。

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●Ste.CATHERINE FESTIVAL(サン・キャトリーヌ祭)とは?
・・・フランスのクチュール業界の伝統的なお祭りです。女性(縫い子さん)の幸せを願い、緑(幸せ)と黄色(お金に困らない)の帽子をかぶり、祝います。
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私が通っているSTUDIO HIARANOでは、毎年11月にサン・キャトリーヌ祭を開催します。私は2014年8月から通い始めたので、初めての参加でした。

私が初めて自分で考えた作品がこちら。
テーマは「Tinker Bell」です。
服飾に関する知識すら全くなかったので、かなりの試行錯誤でした。。。

この作品が、平野先生から高い評価を受け、2015年夏に仏コサッドインターナショナル帽子コンテストに挑戦することになります。


同スタジオ研究生の先輩、黒田美代子さんと。

たくさんの素敵な方に囲まれて、有意義な時間を過ごすことができました。

Wool Felt Hat

こんにちは。12月になりました。 今回はハンドメイドのウールフェルトの帽子について。 2013年の春に友人とドイツに旅行に行った際に出会ったハンドメイド作家?のウール帽体です。 その頃は、帽子制作も始めておらず、ただただかわいい~!と購入しました。 ...

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藤原咲子。大阪在住。1993年生まれ。 国際帽子コンテストに挑戦し経験を積みながら、デイリーユースの帽子をクリエイトしている。